令嬢と不良 ~天然お嬢様の危険な恋~

店内のあちらこちらはクリスマスの装いをしていた。悠馬さんがその飾り付けをする光景を思い浮かべたら、思わず頬が緩んでしまった。

あ、女性の店員さんがいるって言ってたから、その人がやったのかな。


そう思って店内を見渡したけど、女性の店員さんは見当たらなかった。


お客さんは私以外には一人もいなくて、店員さんは悠馬さんの他にはカウンター越しにこちらを見る、白い服を着た男性が一人だけ。あ、あの人はたぶん店長さんね。


「どうぞ」


悠馬さんが水の入ったグラスを私の前に置いてくれて、メニューを手渡ししてくれた。

それを見たけど、何をお願いして良いか分からなかった。実はあまりお腹が空いてないし。という事で、


「あの、悠馬さんのお勧めはありますか?」


と聞いてみた。