令嬢と不良 ~天然お嬢様の危険な恋~

「うん。結構大変だよ。休憩出来ないし、客が立て込んだ時なんかてんてこ舞いさ」

「うわあ、可哀想……」


とか言いながら、私は心の中でガッツポーズを作っていた。


「慣れてるから平気だけどな」


え、そうなの?
今のは聞かなかった事にしようっと。


「さてと、次はどこ行く?」


と悠馬さんに聞かれたけど、正直なところ私は帰りたかった。ママから遅くならないように言われてるし、そのママに早く話したい事があるから。


私が帰りたいなんて言ったら、悠馬さんは怒っちゃうかなあ。そう思いながらも、


「あの……、そろそろ帰りたいのですが……」


と、恐る恐る言ってみた。

すると悠馬さんは怒らずに、一瞬考える仕種をしてから、


「じゃあ、送ってくよ」

と言った。