「さてと、これからどうすっかなあ」
この後の事を俺は何も考えてなかった。由紀には“楽しめ”と言われたが、何して楽しむかなあ。
そんな事を呆然と考えていたら、「悠馬さん?」という声が聞こえた。俺の聞き違いか?
「あんた、今“悠馬”って……」
「由紀ちゃんも“松本さん”だから、これからは悠馬さんって呼ばせていただこうかと……」
吉田栞は照れたような顔でそう言った。俺の聞き違いじゃなかったらしい。
そういう事なら、
「だったら俺も、あんたを“栞”って呼ぶか?」
と聞いてみた。その方がバランスがいいだろうと思ったから。すると吉田栞、いや栞は、
「はい! お願いします」
と言い、嬉しそうに微笑んだ。
この後の事を俺は何も考えてなかった。由紀には“楽しめ”と言われたが、何して楽しむかなあ。
そんな事を呆然と考えていたら、「悠馬さん?」という声が聞こえた。俺の聞き違いか?
「あんた、今“悠馬”って……」
「由紀ちゃんも“松本さん”だから、これからは悠馬さんって呼ばせていただこうかと……」
吉田栞は照れたような顔でそう言った。俺の聞き違いじゃなかったらしい。
そういう事なら、
「だったら俺も、あんたを“栞”って呼ぶか?」
と聞いてみた。その方がバランスがいいだろうと思ったから。すると吉田栞、いや栞は、
「はい! お願いします」
と言い、嬉しそうに微笑んだ。