令嬢と不良 ~天然お嬢様の危険な恋~

「まあな」

「そんな人でも合コンに行くんだ……。ていうか、お兄ちゃんも行くって意外なんだけど」

「そうだな。あの日は俺も吉田栞も、たまたま友達に誘われて仕方なく、ってやつだったんだ」


厳密に言うと、俺の場合は誘われたんじゃなくて騙されたんだけどな。弘司のヤロウに。


「へえー。って事は、出会うはずがなかった二人が偶然出会った、て事だよね? 運命感じない?」

「ああ。確かに俺も運命だと思ったよ」


由紀が言う意味とはちょっと違うけどな。“出会い”と言うより、俺は復讐のチャンスをもらったと思っている。神か仏か、はたまた悪魔か。なんでもいいが、吉田栞はそいつからもらったプレゼントだと……


「うわあ、お兄ちゃん真剣なんだね!」

「はあ? なんでそうなる?」

「だって、運命感じたんでしょ? ステキ……」


まあいいや。由紀にはそう思わせとけ。