大学が終わった後、いったん駅で由紀と合流し、携帯の地図で場所を確かめながら、俺達は予約した中華レストランへ行った。時刻は、吉田栞に指定した時刻より10分ぐらい前だった。
店員に予約してある事を言うと、奥のつい立てで仕切られた、ちょっと見個室みたいなテーブル席に俺達は案内された。吉田栞はまだ来てないらしい。
俺は壁を背にして座り、由紀は俺の左隣へ座った。
テーブルは中華らしく丸いやつで、同心円状のふた回り程小さい部分はクルクル回るようになっている。由紀は、座るとすぐに「おもしろーい」とか言ってそれを回して喜んでいる。口は達者だが、まだ子どもだな。
「ねえ、お兄ちゃん。栞さんって超セレブのお嬢様なんでしょ?」
店員に予約してある事を言うと、奥のつい立てで仕切られた、ちょっと見個室みたいなテーブル席に俺達は案内された。吉田栞はまだ来てないらしい。
俺は壁を背にして座り、由紀は俺の左隣へ座った。
テーブルは中華らしく丸いやつで、同心円状のふた回り程小さい部分はクルクル回るようになっている。由紀は、座るとすぐに「おもしろーい」とか言ってそれを回して喜んでいる。口は達者だが、まだ子どもだな。
「ねえ、お兄ちゃん。栞さんって超セレブのお嬢様なんでしょ?」



