令嬢と不良 ~天然お嬢様の危険な恋~

「はい、出来たよ」


いくらも待たない内に赤外線通信は終わったらしい。


「あ、ありがとうございます」

「後でメールしていいかな?」

「は、はい、どうぞ」

「ふっ」


あ、また笑われちゃった。私、変な事言ったのかしら……


松本さんは、「じゃ、また」と言って喫茶店を出て行った。私は「ごきげんよう」とご返事したのだけど、その時も松本さんはなぜかふっと笑った。


私は椅子に座りながら、早速携帯の連絡帳を開いてみた。すると、『ま行』に“松本悠馬"の名前があり、更に開くと携帯の番号とメールアドレスが登録されていた。

すごーい……


「嬉しそうね?」


絵理に言われた。呆れたような言い方で。


「ど、どうして?」

「顔がにやけてるよ?」


やっぱり顔に出ちゃった?
だって、本当に嬉しいんだもん。