「どうして…」 じゃあ、なぜここへ…? 「私はあなたたちに、お願いがあってきたの。」 「えっ」 私と蓮は、ほぼ同時に目を見開いた。 「私たちに、お願い?」 「…。」 自分の問いかけに、カンナが小さく頷く。 そしてそのまま単刀直入に言った。 「レオは、全国の族を支配下に置くつもりよ。」 「…っ、それって…!」 「ええ。いずれあなたたちも…」