沸き起こってくる、いつもは感じない力に、私は拳をギュッと握り締めた。 いける… 今だったら、カンナにも負けない自信がある。 そして、 このドームも、抜けられる。 「……」 私は静かにメガネを外す。 -カシャン そのまま地面に落とし、 -バキッ! 思い切り踏みつけた。 膝だけのスカートを太ももまで折り、 「…。」 三つ編みを一気にほどいて、 -キュッ まとめてポニーテールにする。