病院を出て御茶ノ水駅まで歩く。


女の子に優しいオレもミチルの態度ははらわたが煮えくり返るほどで、嫌悪感を通り越して殺意すら芽生えた。


だが、ここでも未来のハイテク機器が物を言い、オレはミチルの身体に指一本触れることができなかった。


彼女の身体を見えないバリアが包囲してるみたいだった。


それなら協力なんかせず、病室でユイといればストレスを感じずに済むんだけど、逃げようとするとミチルにバカ力で引き寄せられてしまう。


もはや体のいい奴隷だった。