「あ、はい。よろしく・・・・・」


とりあえず素っ気ない返事をしたあたし。


でも、目が合った瞬間、


あたしは本当はすごくドキドキしていた。


だって、


それは、


高波っていうこの人が・・・・・


似ていたから・・・・・


大好きだった彼に・・・・・


表情が、声が・・・・・似ていたから。


だから、あたしは、


忘れたい想いをまた呼び起こされそうで、


何も悪くないこの人を嫌いだって思うことにしたんだ。


怖いんだ。


あんなに悲しい気持ち、思い出してしまえば泣けてくる。


あたしは忘れたいの。


だから・・・・・


【あたしはこの人とは関わらない】って決めたんだ。