「やっと思い出したのかよ。おまえ、よくあんなひどいことしたのに俺のこと、忘れられたよなー。」 「…。」 「まぁ、俺は絶対おまえのこと許すつもりねぇから。じゃあな。」 海はそう言って、屋上をあとにした。 すると、翔は俺の方を向いて、俺の両腕を持ち、前後に大きく揺らした。 「なんなんだよ!!おまえ、海に何したんだよ!!話したことないって、関わったことないって言ってたじゃねぇかよ!!」 「ちょっ、揺らすなって!!つうか、落ち着け!!」