誰も信じない

私が話し終わった後、しばらく沈黙が続いた。

この沈黙が怖くて怖くて、私はカシスオレンジを一気飲みして、タバコに火をつけた。



耐え切れなくて、新田さんの顔を見た。


「新田さん、こんな話してごめんなさい。不愉快だったでしょ?」


今の新田さんは、ちょっと怖い顔をしていたんだ。やっぱりこういう話って重すぎるよね?





話さなければよかった。