そんなことを考えながらただその中を歩いて行った。
「ちょっと待てよ。」
1人の黒髪の男が話しかけてくる。
「なんだ。」
「お前、ここで本当に帰れると思うなよ。」
「そうか。」
「てめぇ、聞いてたのか。」
「あぁ聞いてたさ。でも、帰れるから問題はない。」
「ふざけてんじゃねぇぞ。」
「殺られたいのか??」
「女に何が出来んだよ。」
「人を見た目で判断するなって教えられてないのか??」
「うるせぇよ。」
「哲平はやっぱりそこまでの人間か??」
「総長を馬鹿にすんじゃねぇよ。」
「馬鹿にはしてない。ただ、見損なっただけだ。」
「潰してやるっ!!!!」
一斉に下っ端達が襲いかかってくる。
上の階で竜呀や悠葵の制止の声が聞こえる。
でも、これだけの数の奴等が怒鳴り声をあげて殴りかかってきているんだ。
誰にも声は届かない。
「ゴメンな、棗。皆も……………。」
そう……………あたしの口から咄嗟に出てしまった言葉も…………。

