「重いなぁ…………。」
あたしは錆びれたドアを力いっぱいに押す。
まぁ、『重い』なんて言葉でしかないんだけど。
あたしは全国No.1の黒蝶ですから……………。
あたしが向かった場所。
まぁ、勿論ながらサボりの定番の『屋上』ですよ。
「やっぱり来た。」
「なんでいつも居るんですか??悠矢先輩。」
「嗄綺が居るから。」
「そうですか。」
「なんでそんなに冷たいかなぁ…………。」
あたしはフェンスに寄りかかる悠矢先輩の隣に座った。
「珍しいな、俺の隣に座るなんて。」
「今、あたしは彼氏に振られちゃいましたから。」
「波奈ちゃんに??」
「また波奈に良い友達が出来ました。」
「良い友達ねぇ…………。」
「まだ、分からないのか??」
「そうですけどなにか??」
「いや、そんなに殺気出さないでくれる??地味に怖くてしょうがないから。」
「別に怖くないでしょ??」
「あっ、敬語じゃなくなった。」
「いつものことじゃん。」
「そうだけど、よくそんなに切り替えられるよね。」
「切り替えるのは得意なんで。」
あたしは空を見上げた。

