「なんだ??」
俺の目の前にあるバイク。
それはどこか懐かしいようにも感じるがでもどこで見たのかは思い出せない。
「……………あの女なのか??」
「違う。」
「っっ!!!!」
突然の声に驚き、後ろを見た。
そこには捜しても見つからなかった…………。
「………こ………く………ちょ……う………。」
「名前を知っていたのか。」
「なんでここに!?!?」
俺はあまりの驚きに早口に問いかけた。
「そう驚くなよ。」
「っっ…………。」
一瞬で自分の感情を読み取られて俺は内心びくびくしていた。
「取って食ったりしない。」
「…………分かってる………。」
「お前、頑張ったんだな。」
「えっ…………??」
「その特攻服。懐かしい。」
そう言ってその細い指先には俺の黒い特攻服が指されていた。
「覚えているのか??俺の事を…………。」
「あぁ。覚えてるよ。」
そう言って、俺の頭をポンッと叩いた。
何故かそれは心地よくて、ずっと触っていてほしいぐらいに良い。

