ぼんやりと頭の片隅で俺は特攻服を眺めながら想いに浸っていると……………。
♪∼♪∼♪∼♪∼♪∼
ケータイの着信音が鳴った。
「誰だ??」
そこにはメールが1件。
でも、俺が知っているアドレスではなかった。
不審にも思いながらそのメールを開くと……………。
『黒龍は随分、名が挙がったな。』
としか書いていなかった。
だけど、本当はどこかで『黒蝶』が送ってきたメールなんじゃないのかと思った。
何度も返信を送ろうとしてもそのメールは一向に相手に送れない。
「ックソ!!!!」
俺は壁に怒りをぶつけるように殴った。
拳がミシリッと嫌な音を立ってて鈍く痛む。
「どうして………………見付からないんだよ…………。」
俺の低くどこかに消え入りそうな声は、たった1人の俺にしか届かない。
目頭が少しだけ熱くなった。
逢いたい。 逢いたい。 逢いたい。
「どうしたらまたアンタに逢えるんだよ…………。」
いつの間にか空は陽が落ちて、月が顔を出していた。
「もうそろそろあの場所に向かってみるか…………。」
俺はその特攻服に腕を通して、バイクに乗って向かった。
この時、俺はどうしても急いでいて見えていなかったんだ。
あまりにもあの女に早く会いたくて。
もう1件のメールに大事なことが書いてあったことがあることを…………。

