「嗄綺っ。」
ゆっくりと悠矢先輩があたしに手を伸ばした。
その瞬間をそっと見下した。
どうしてそうしたのか分からない。
でも、何故かあたしはその手に触れてはいけない気がした。
こんな風になってしまったあたしに触れられてしまったら………。
悠矢先輩はどうしてあの時。
こんなに壊れてしまったあたしに手を差し伸べたのだろうか。
「嗄綺、戻ってこい。今の嗄綺は嗄綺のたった一部でしか無いだろ。」
その声を聞いたときには何故か悠矢先輩があたしの上に居た。
「またですか??」
「何がだ??」
「朝から盛らないでくださぁい。」
あたしは至っていつもの口調で話した。

