「悠矢先輩。」
学校から少し離れた公園の入り口であたしは悠矢先輩を引きとめた。
「どうしたぁ??」
悠矢先輩はあたしの手を握ってきた。
「なんで『俺の家に来い』なんて手紙を渡して来たんですか??」
「嗄綺が好きだから。」
ニコニコと笑いながら言う。
「冗談なんていらないですよ。」
「冗談なんかじゃねぇよ。」
その瞳は、表情はいつもより真剣だった。
「だからって家に行く意味はありませんよね??」
「嗄綺は俺が…………嫌いか??」
「悠矢先輩、わたしは嫌いな人に抱いてもらう趣味はありません。」
「!?!?」
「本当に家に行って何をするんですか??」
「…………良いから行くぞ。」
悠矢先輩は何も答えずにただあたしの手を強くひいて歩いた。
でも、その背中はどこか………淋しそうに見えた……。
それから、歩くこと15分……………。
「懐かしい…………。」
「嗄綺はここからの眺めが好きだったもんな。」
「だって、海や空が見えるから。」
「でも、海には1人では絶対に行かせないからな。」
「なんで??」
「色んな男達に持ち帰られたら洒落にならねぇから。」
「それはないない。」
あたしは悠矢先輩の香りがするベッドに身体を委ねた。

