「嗄綺??早く行こうっ!!!!」
そう言って、微笑みながらあたしの手を引っ張った。
うん、嘘だと信じよう。
「はいはい。」
あたしは波奈に手を引かれたまま下駄箱の場所に行った。
ハァー。 もう家に帰りたくなってきた。
マジでなんでこんなところにたくさん人が居る訳。
すると…………。
「嗄綺。」 ギュッ
後ろから誰かに抱きつかれた。
「あっ!!!!悠矢先輩!!!!」
隣に居た波奈があたしに抱きついている本人に声をかける。
「おはよう。波奈ちゃん。」
「おはようございます!!!!」
「悠矢先輩。重いです。」
「えっ??逢いたかったです??そうか。嗄綺も俺に逢いたかったかぁ。」
「怒りますよ。」
「嘘です。ごめんなさい。」
しかし、一向に離れてはくれない。
「いい加減に離れてください。」
「分かった、分かった。」
そう言って、次はあっさりと離してくれた。
まぁ、あたしのポケットに何か入れてたけど。
「じゃあ、後で教室に迎えに行くな。」
そう言って、悠矢先輩はたくさんの人を………。
…………全員、女だけど。
その人たちを連れて消えていった。
女の人たちはあたしに『妬み』の視線を飛ばしながら。

