「嗄綺ぃぃぃ!!!!」


    ドッシーーーーーン


「っっ!!!!」


「おはよう!!!!嗄綺!!!!」


「おはよう、今日も元気だね。波奈……。」


「だって遅刻しないで嗄綺が来たんだもん!!!!」


「ハイハイ。あんだけ熱烈な目覚まし掛けられたら起きるに決まってるでしょ。」


「あっ!!!!あの目覚ましで起きてくれたんだ!!!!」


「寝てたかったけどね………。」


「でも良かったぁ。あの目覚ましで起きてくれなかったら本当に売るところだったから。」


「絶対に止めてください。」


この子はさっきからなんてことをあたしに言っているんだ。


今、あたしは波奈だけは怒らせないことを誓った。


だって、あたしの遅刻予防に。


『嗄綺~??早く起きないと嗄綺の今までの写真。学校で売り裁いちゃうぞ??』


とか言うんだよ??


何!?!?今までの写真って!!!!


あたしの何をそんなに撮ってたわけ!!!!


それから、あたしは波奈と他愛もない話をしながら下駄箱まで行った。


そこには人だかりが出来ていた。


「嗄綺。なんかいっぱい人が居るね………。」


波奈は不思議そうにあたしに同意を求めてくる。


「……………うざったいな。早く退けばいいのに。」


「コラッ!!!!そんなこと言わないの!!!!」


「だって、人嫌い。」


「嗄綺ぃぃぃ!!!!」


「ウソデス、ミンナダイスキデス。」


「よろしい♪♪」


波奈さん。


あたしの幻覚でしょうか??


波奈さんの後ろにニコニコした死神さんが見えましたけど………。