静かになった部屋に取り残された1人の男。 「っちくしょう…………。」 パリッ パリッ パリッ ガラスを手の平の中で力のある限り潰していく。 どこか切れてしまったのか血がゆっくりと腕を伝っていく。 「せっかく………見付けられたのに………。」 か細い声は闇の中に儚く溶け込んでいく。 「どこに居るんだよ。もう1度、俺と逢って話をしてくれよ。」 俺は『___』の名をポツリとつぶやいた。 ✰Secret side✰ end