「そこに居る男。」 突然だった。 小柄な男が俺のことを見つめて話し始めた。 「お前も何かを必死に見つけようとしてるなら、こいつ等に連いていけ。」 ただ、声が出なかった。 気配を消していた俺に気がついた奴なんか今まで居なかったから。 俺の心の底の気持ちに気がついた奴なんて居なかったから。 「俺はお前の声が聞こえてるぞ。」 なぜか、泣きそうになった。 訳がわからないのに、ただその男に感謝した。 『俺の居場所』をくれたその男に。 名前を…………。 「俺の名前は…………駿介だ。」