嗄綺side
「ただいま。」
真純の声がして、火をつけていたタバコを揉み消した。
「おかえり」
あたしは真純に言われた通りに『ある格好』をしていた。
それは、あたしが罪を犯した時の姿だった。
「駿介、お客さんだ。」
「客??」
真純の『駿介』と呼んだことに、誰かを連れてきたことにあたしは違和感を感じた。
「真純さんっ!!いま、なんてっ!?」
懐かしい声がした気がした。
「・・・・・なつ・・・・め・・・??」
気が付いたらその名前を呼んでいた。
気が付いたら、真純を押し退けて棗と向かい合わせになっていた。
「・・・しゅんっ・・・・・・・すけ・・・??」
棗の目が見開かれていて、あたしはただ。
「・・・・・・真純、どういうことだよ!!」
怒りに任せて真純の胸ぐらを掴んでいた。
「駿介!?何してんだっ!!」
棗があたしを・・・・・・・・駿介となった『俺』を止めようとする。
「離せっ!!」
ただ、怒りに狂った俺は棗の差し出した手を振り払った。
「っつ!!黒龍の先代の人だぞっ!?黒龍の人間なら分かってるだろっ!!そんなこと総長がゆる「俺は黒龍の人間なんかじゃねぇだろ!!」」
棗の言葉を遮った。
『俺はもう黒龍の人間なんかじゃねぇ』
自分の放った言葉に嫌気がさした。

