「お前等、棗をここに連れてこい。」





「棗をですか??」




舜弥が訪ねてくる。




「真純さん!!そんな事良いからあの女の居場所を教えてくださいっ!!!!」





悠葵が必死になって俺に突っかかってくる。




「良いから棗を呼べ。」





何とも言えない感情を心の底にしまって言葉を放つ。





「真純さんっ!!」




悠葵の怒鳴り声が、部屋に木霊する。





「棗を呼べって言ってんだろっ!!!!」




無意識に出た自分の怒鳴り声に驚いた。






「悪いっ!!」





慌てて謝罪の言葉を口にする。