「いや、本当にゴメンね。あたしがまだ甘いから…………。」
その表情は何かを思い詰めているかのよう。
「止めろよ、その表情。」
「俺はそんな表情する奴なんか認めないぞ。」
それぞれ紘也と俺が嗄綺に声をかける。
嗄綺は驚いたように俺と紘也を見た。
「似た者同士はどこまでも似てるんだな。」
嗄綺はフッと少しだけ微笑むと……………。
「あたしの家に招待するよ、2人とも気に入った。」
嗄綺は出口までゆっくりと歩いて行く。
その時、月明かりが一層明るくなり嗄綺を照らす。
その月明かりはあどけなさが残る嗄綺の顔をより引き立てる。
「不快な思いはさせない。寧ろ、2人を別の意味で快楽に溺れさせてやるよ。」
嗄綺の表情は妖艶で、でも泣いているように見えた。
その瞳に捕まったら誰もその瞳からは逃れられない。
誰だってその美しさに、幼さに引き込まれていく。

