「真純、真純の家にあたしは行くぞ。紘也も連れて。」
そう言って、俺に抱きついてきた。
「はぁっ!?」
突然の言葉にいつものように相手を威嚇する時の声を出してしまった。
急いで口元に手を持っていき、口を塞いだ。
…………俺の事を怖がってはいないだろうか…………。
何故か、嗄綺の反応を気にしてしまう。
「ふぁ~、やっぱりこの時間になると眠くなるなぁ~。」
嗄綺はあくびをしてその目尻にある涙を拭っていた。
その反応に俺は拍子抜けしてしまう。
「真純、早く行こう。」
俺に抱きついたまま嗄綺は言った。
「えっ………あっ…………怖くないのか??」
俺は思ったままの事をそのまま言った。
嗄綺は俺の言葉に何故か笑った。
「怖くないよ??どっちかっていうとあたしの事がいずれ怖いと思うよ。」
その表情は今すぐにでも闇に儚く溶けていってしまいそうなほどに綺麗だった。

