✰真純side✰
どこかで見たことのあるその懐かしい笑顔。
忘れてはいけないはずのその笑顔。
なのに、俺の頭の中にはどこでその笑顔を見てそれが誰のものなのか分からない。
俺のことを敵対視していた紘也。
なのに、たかが1人の女子中学生にここまで自分をさらけ出している。
「おい、あまり本気にさせると…………。」
俺の言葉に『嗄綺』と名乗った少女は……………。
「真純、あたしを甘く見ると痛い目に遭うぞ??」
そう言って、俺を挑発するようなそんな笑顔を見せた。
その笑顔にイラつきなどは覚えず、ただ胸が高鳴った。
ックソ…………こんなにまだ小せぇガキに俺は何を柄にもなくっ………。
しかし、次の行動で俺は思考が停止した。