「なんとなく。」
「なんとなく??」
「そう、だってあたしは人の心は読めない。だから理由なんて分からない。」
「…………。」
「でも、その瞳は誰かに寂しさを気付いてほしいって言ってる。」
「気付いてほしいか………。」
真純が空を見つめる。
あたしも真純と同じように空を見た。
「真純はどうして淋しそうなんだ??」
あたしは問いかけた。
「お前が俺に正体を教えてくれたらな。」
「……………。」
あたしはその問いにはすぐに答えが出てこなかった。
真純には言っても良いか…………。
「あたしの正体は……………。」
その時、真純があたしの前に立った。
あぁ、あいつ等か。
あたしと真純の目の前にはざっと見て、100人ぐらいの人。
いや、それ以上に居るか。
多分、真純は気が付いてない。
もっとたくさんの奴らが物陰に隠れていたりすることを。
総勢で250人程度の奴らが居るだろう。
「チッ…………。」
真純の小さな舌打ちが聞こえてきた。
「お前、顔を隠しておけ。」
「無理。」
「良いから早くしろ。」
「あたしは怖くない。」
「何言ってんだ、良いから早くしろ。」
「その前に、真純は総長が居るからそれだけ相手をして。」
「お前を守る。今はもう少し待て。仲間を呼ぶから。」
「呼ばないで。」
「はっ??」
「仲間を呼ばれるとやりにくい。」
「…………お前もあいつ等の仲間なのか??」
「なら、なんで逢った時に殺さなかったのかっていう疑問は浮かばないの??」
あたしは真純の携帯を取った。
「おいっ!!!!」
「これ、あたしのアドレス。」
あたしはアドレスを入れて渡した。
「総長を倒したら連絡して??」
そう真純に告げて、あたしは男達が居る中に歩いて行った。

