「真純、食べよう??」
「っっ…………。」
あたしはその腕を掴んで解いていく。
「嗄綺っ…………。」
真純はあたしの腕を掴んでくる。
まるであたしがどこかに行くのを必死に止めるかのように。
あたしは真純のその瞳を見て、微笑むことしかできない。
真純が欲しい言葉を言っては上げられない。
『どこにも行かないよ』
その一言はあたしには言えない。
「早く、座って食べよう??」
あたしはその腕を握れない。
真純の腕を離して、お皿を運んで並べる。
真純はあたしの目の前に座った。
「いただきます!!!!」
あたしは声を出して言う。
真純は………。
「いただきます。」
そう一言、微笑みながら静かに言った。
それから、さっきのことが無かったかのように他愛もない話をいくつにもした。
真純が笑う。
あたしも同じように笑う。
何もここには無い。
ただ、笑って心地いい時間を過ごした。

