ドカッ    バキッ    ゴキッ   ドサッ


暗い闇に包まれた公園には不気味な音が響く。


「今すぐにこの場所から消えろ。」


「ぅ……………っつ………。」


「消えろっていうのが分かんねぇのか。」


その瞳は、何の感情も持たない『人形』のように冷たい。


「っっっ…………。」


カタカタと身体が震える。











俺はそのまま男を置いて公園を後にした。












「今日は満月か………。」









ふと夜空を見ると、









広い空に1つだけ浮かんだ満月が血に塗られた俺を見降ろしていた。