次の日の昼休み。あいつが教室にきた。 もちろん目的は…沙那に会うため…だ。 「あ、拓人くん…」 「話あるから、屋上きて」 「…うん」 行こうとした沙那の腕を掴んだ。 「行くな。」 「光希…」 「行くんじゃねーよ」 「…でも」 「俺が行く。」 「え、ちょっ…光希!」 俺は教室を飛び出し、屋上に向かった。 ―ガチャ― あいつがいた。 「あ、沙…」 「沙那じゃなくて悪かったなぁ?」 「何しに来たんだよ」