「どうせ俺なんか、海に比べればオヤジだもん…。」


先生が口を尖らせる。


ぷぷぷ。


海くんもかわいいけど、先生はもっとかわいいよ。


すねていじけてる先生は、かわいくて大好き。


もっといじけてって思っちゃう。


「先生のばか~!大好き!!」


私は背伸びをして、いじける先生のほっぺにキスをした。


「あ!桜ぁ~!今のはやべぇって…!!」


あらら。

先生のスイッチ、入れちゃったみたい…。


先生の顔が近づく。


「…と思ったけど、お楽しみはまた放課後な!今日の放課後、美術準備室来て。」


先生は声のトーンを落として、私の耳元で囁いた。


私の顔はみるみる熱くなる。


「桜のエッチ~!なぁに赤くなってんだぁ?」


なんて、先生にからかわれる。


「赤くなんてなってないもん!じゃあ、また放課後ね!」


私はそう言って、先生と別れ、職員室へ戻った。