「先生にメールを送って、さよならしちゃえば?私も考えるからさ!」


周りに『まだ好きなの?』と言われそうで、くるみにだけ全てを話していた。

私のどうしようもない悩みに、くるみはいつも一生懸命考えて、答えてくれた。


「後悔しないかなぁ…」

「まずは行動起こさなきゃ何も始まらないよ。先生はきっと前に進んでるよ。桜も前に進まないとさ。」


くるみの言う通り。

先生にとって私は、もう過去だ。

私は毎日、四六時中こんなに先生のことばかり考えているけれど、先生は何かきっかけがない限り、私を思い出さないだろう。


私はくるみとメールを作った。


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先生、元気?
新しい学校で疲れてない?
先生なら、すぐそっちの学校でも人気者になれるよ。
私も頑張るから、先生も頑張ってね。
今までありがとう。

Good Luck!
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最後のグッドラッグには、いろんな想いも込めて。


「どうする?送る?」

「うん、送る」


私は、静かに送信ボタンを押した。

ちょっとは前に進めたかな。


やることも、気付くのも、いつもワンテンポ遅い私。


先生は過去の人。


恋した瞬間から、分かってた。


もうとっくに終わってる。

もう終わらせなきゃ…。