先生と、かれこれ1時間くらい話をした。


クラスに気の合う友達がいない、とか。

学校がつまんない、とか。


先生は腕を組んで、私と一緒にベッドの上に座り、真剣に私の話を聞いてくれた。


時にはちょっと笑顔を浮かべて。

時にはすごく真剣な顔して。


優しく相槌をうってくれた。


しばらくすると、ベッドの上であぐらをかいて、頬杖をしながら顔を傾ける先生にちょっとドキドキした。

目を見てたら、吸い込まれそうで……。


いつの間にか、私は先生に対してすごく心を開いていた。



「でもな、桜。クラスの奴らは、お前のこと心配してたぞ?お前の前の席の愛梨とか。まぁ俺は異性だから、女同士のややこしい友達関係ってのは良く分かんねぇけどさ、気の合う合わないは、話してみなきゃ分かんないだろ!俺もいるし、何かあったらまたいつでも言いに来いよ!」



先生のその言葉に、気持ちがすごく楽になった。

先生の言葉にすごく安心した。


先生はどんなに小さな悩みもバカにしたりしない。

真剣に考えてくれて、真剣に答えてくれる。


生徒は先生がどんな先生か、話をしただけで一瞬で分かるんだよ。


私の勝手な思い込みのせいで、全然知らなかったよ。

先生はとってもいい先生なんだって、話してみてやっと分かったよ。



ごめんね、先生。