気づいたら、石原くんはいなくなっていて。 目の前には篤真がいた。 苦しそうに、悲しそうに見てくる。 「また、守れなかった」 「そんなことない…来てくれただけで」 「また、泣かせた。 ごめんな、ゆあ」 そっと、抱きしめてくれた。 懐かしい、この体温。 懐かしい、この声。 ずっとずっと求めていたもの。 「中山とも、きちんと話つけてきた。 …ゆあ、俺だけを見て欲しい」 前からずっと。 篤真だけを見てるよ?