「それに、会おうと思えばいつでも会える」 私は頷くことができなかった。 「そんなに、弱々しいと 心置きなくやめることができないだろ」 「…はい」 「まぁ、仕事しよう」 そう言われて、私は席に座った。 別に嫌じゃない。 むしろ、嬉しい。 だけど…、もう会えなくなってしまう気がした。