そんなの困る。


「松永、仕方ないだろ。
編集部と国際部は共に仕事をしなくちゃならない」


私情をいれちゃいけない。


そんなこと、とっくにわかってる。


だけど、篤真とはきつい。


忘れたいのに…。


「わかりました。
なら、早く行きましょう」


平然を装って私は篤真の隣にたった。


こんなにもドキドキするんだ。