「あたし、風呂入るから」 そう言って先輩は出ていってしまった。 「凛子先輩から聞いたことあるよ、先輩のこと」 「凛子…?」 「そう」 なんで、凛子のことを知ってるの? 「俺と凛子先輩は同じ部活だったから」 「…え?」 「篤真のこと、好きだったんだろ?」 そう、聞いてきた。 坂上さんは篤真の弟ってこと? 確かに、かっこいいとは思ったけど。 似ている、とは思えない。 だから、信じなかったのに。 「…会わせてあげようか」 その言葉に私の体は素直に頷いた。