恋はいっぽから!









「ええ~い、酒が足りぬ!こうなったら樽で持って参れッ!」






三船家の家臣達は大いに祝杯の儀を盛り上げるものの、時折眉を潜めては……


こそこそと耳打ちし合っていた。




「……。ソナタ達、謀反を企てようとしているのではあるまいな。」




「アラ。私達は貴方に忠誠を誓う者ばかり。裏切るなど…致しませんわ。」




「…………。」


母上……。

戦国ごっこが板について来たわね☆









「……お待たせしました。仰せつかった樽酒を…持って参りました。」




宏輔が私のすぐ目の前に…




ぽろっと…

…何かを…置いた。










「……!!……ソナタ……。これは『樽』違いだ。(ポッ)」





置かれたソレは……







マイフェバリット、

ゴールデン〇ンバー、樽美酒〇二さんの…



ラブリーぬいぐるみ!!




「………。せっかくだから…受け取っておこう☆(ニヤリ)」



ぎゅううっとソレを抱きしめて…、



膝元におく。




「樽〇酒さん、ひざ枕の寝心地はいかがですか……?フフ…、な~んて、ね。」




女々しいわ……、私。









「これは粗相を…。大変失礼致しました。……一歩様、今度こそ…樽にございます。」





またまた宏輔が登場し、今度こそ、と、「ことり」…と音を立てて…

…樽を置いた。






「………。やい、宏輔。」


「…はい。」


「確かにコレも樽だが……、ちと小さすぎやしないか?」


「………。まあまあ、これで…、ぜひ貴方様のこの先の運命を占ってはいかがでしょう?…………ジャーンケーン………」




「「「「…ホイッ!!」」」」





「………!勝ったわ!」



平和の象徴、ピース(チョキ)を出した私に対し.者どもはパーで応戦。





「……然らば…、ワシからだのぅ………。」





私は短剣をひとつ持つと、その刃先を……


者どもに向ける。





テーブルの中央には……



小さな樽。



黒いひげの殿方が…その中に、潜んでいた。









「黒ひげ殿……、御免!!」





樽の脇から……



その短剣を突き刺す!









ビョンッ!!


カツ、カツ、カツン………。