恋はいっぽから!







「……以上の3点、合わせてなんと………、0円!たったの0円ですよ。これは…買い得です!」



「……………。」



「このお値段は…今だけ!画面のフリーダイヤルに、今すぐお電話お掛けください!」




「…ジャパ〇ット高〇か。」





「いえ。ジャパ〇ットミフネです。なお……、全ての商品、クーリング・オフは受け付けておりませんので。」




「……随分自分勝手な会社だな。」



「……ええ。なにせ社長が身勝手ですから…、消費者の迷惑などまるで関係ナシなのですよ。」




「…………。」





「………ニシハル殿。まだ、お別れではありませんが……、戦を終えた今、ようやく身辺の整理ができるようになりました。」




「……………。」




「苦楽を共にしてきたそなたに…、改めて、感謝の意を表したい。……アリガトウ……。」




「……………。」




「今日を逃したら、そなたとはもうゆっくりと話す機会はないと思ったので……。今のうちに、ちゃんとひと区切りの別れを。」



「……。そっか。あと学校に来るのは…卒業式練習の2日間と、当日のみだったな。」



「エエ。卒業を迎えたら、すぐ出家すると決めているので…、荷をまとめなくては。」




「…………。」




「…………では、そういうことなので……、ニシハル殿、また寺子屋で!」




「……みふ…」

「……さらばじゃ!!!」








私はくるりと踵を返して……、




「ハイヤッ!」


自分の尻を叩いては…走り出す。
(注:彼女は馬に乗っているつもりです)







「…三船………。」





背後で、ニシハルの小さな声を聞いた気がしたけれど……、




もう、振り返ることは………なかった。