綺麗さっぱり忘れたなんて……
嘘。
ちっとも…大丈夫なんかじゃないじゃない。
それでも……
莉奈ちゃんがいてくれたから。
私はまだ気丈に振る舞うことができた。
もし、彼女がいなかったら……。
どうなってしまっていた……?
「……莉奈ちゃん、今日は誘ってくれてありがとう。」
「ん。こっちこそ。またいつか…行こうね!」
「ええ…、絶対に。」
二人固く約束して……
分かれ道で別れる。
見送る私の方へと何度も何度も振り返って……
やがてその背中が見えなくなるまで、手を振り続けた。
「……帰りましょう。」
ひとり寂しい帰り道。
考えてしまうのは怖いから、
何も考えず、一心不乱に……歩いていく。
綺麗なままの思い出に…
したかった。


