「…ではせめて、お守りを…。」
私は莉奈ちゃんの腕を掴んで、授与所へと…やって来る。
「合格祈願のお守りをひとつ下さい。」
初穂料を支払い、巫女さんからそれを受け取ると…
「はい…、莉奈ちゃん。」
莉奈ちゃんへと…差し出す。
「…え?……私…?」
「はい。そんな心配そうな顔をしないで下さい。莉奈ちゃんなら…大丈夫です。今このお守りに私の念を込めますから、どうか受け取って…!」
「……いっぽ……。」
みるみるうちに……
莉奈ちゃんの瞳に涙が溜まっていく。
「………。我慢してたのに……、いっぽの…馬鹿ぁ~!」
「………?!ええ?!」
ぽろぽろと…涙が頬を…伝っていく。
「さっき…参拝しながら、いっぽとこうして初詣に行くこともできなくなるんだなって、会えなくなっちゃうんだなって思ったら……寂しくて寂しくて……。嫌だよ…、いっぽ……、離れたくないよぉお~。」
「………。さっきそんな話したばかりじゃない。どうしたの、一体?」
「…いっぽは特別だもん…。高津とは違うもん……。」
「……莉奈ちゃん…。」
彼女の涙は……
とても綺麗で。
見ていた私までもが…急にさみしくなってきて……。
「り゛なぢゃ~ん゛……!」
二人抱き合って、おいおいと気が済むまで……
泣きつづけた。


