「…前進あるのみ!前向きなお別れなので…私は大丈夫です!」
「…そっか…、そっかぁ…。」
母上はそれから言及することなく、
「……似合うわ、一歩。」
仕上がった私の着物姿を見て……。
鏡越しに、ニコッと笑った。
家に上がって待っていた莉奈ちゃんと合流すると、お互いに見初め合い、キャーキャーとひと騒ぎをした。
それから、玄関で二人爪先をトントンと鳴らして。
慣れない草履を履くと。
「行ってらっしゃい!……しっかり息抜きしてきなさいね。」
「「……ハイ…!行ってきま~す!」」
勢いよく…
玄関を…、飛び出した。


