次の講習……、ニシハルの数学では…。
長南殿が座るよりも早くに、高津くんが私の隣りの席を陣取った。
(ちなみに莉奈ちゃんは文系の為数学は受講しておりません)
「三船の隣りって変なカンジ。」
…なんて言いながら、
フフンと鼻を鳴らして。
ナナメ後ろに座る長南殿へと勝ち誇った顔して振り返る。
「……根性ワリぃな、真っ先に振られたクセに。」
「うるっせ!お前に言われたくねーよ!」
しばらく攻防戦が続くけれど……
「高津、長南!……うるさい。」
ニシハルのひと言によって、二人でちーん…と静まり返る。
「ちきしょー、大人ぶりやがって。」
長南殿のぼやきを背中で聞いて……
私はふと…思う。
私達の知らない所で…必死になっていた(らしい)ニシハル。
想像しただけで……
笑えてくる。
「ウフフ…☆」
「三船、お前も黙れ。」
なんとまあ……!
私にまで飛び火が……!!
すると……
どうでしょう。
周囲の生徒達が、途端に…ザワつき始めた。
「三船…、気にするな。」
高津くんの励ましの言葉に……、この事態に気づく。
そうか……、
皆さんは高原での写真を見ているから………。
「……残念だけど。お前らが思ってるよーなことは一切ないから。」
「………!」
「おまえらが聞きたいこと当ててやろーか?あの日俺と三船一歩が何してたのか……、だろ?」
すると……彼等はせきをきったかのように、次々と質問を投げかけ……
ニシハルはいつものように、飄々とした表情で…答える。
「…罰ゲームだよ。……なあ、高津?」
………?!
「……そうなんだよ。まっさか勘違いするバカがいるとは思わなくてさぁー。前の夜に俺ら賭けしてて、ニシハルを嵌めて、肝試ししてやった訳。驚くか驚かないか…。結果…逆に驚かされる始末で賭けに負けた三船が早朝罰ゲーム受けることになって……。」
「……………。で、告白ごっこをしたのです。あの優美な朝日に包まれながら…わたくし三船一歩は振られた訳でございます☆」


