恋はいっぽから!




「……三船…。それってさ。」





言うなよ。


ニシハル……、言うな!




あいつ、絶対混乱する。







「よっぽど、俺のこと……」




だああ~ッ!!




「……嫌いなんだな。」







は……、



はああっ?!


何ふざけたことを……!





「……そうなんですかね?」




…三船……!
違うぞ、それ。



つか、アホかー、この二人っ!?










「…寝たくなるほど声も聞きたくないってことだ。」




「……そうなのかしら…。」




駄目だ……


ツッコミ役がいねえ!




さぞかし莉奈も……



イラついてるだろうな。






でも……。




俺も一体……、どうしたいってんだ?






「……なんだ…、そういうことなんだ……。ごめんなさい、先生。自分でも戸惑っていて、あんな行為を……。」



「……。気にすんな、今に始まったことじゃないだろ?」



「………確かに…、仁志先生は、意地悪で、短気で、時々大人げないです。」




「…テメ……」



「でも。結構筋が通っていて、たまに優しくて……、初めて、この人は『先生』なんだって思わせてくれたのも…仁志先生なんです。」



「……三船……?」





お……?
風向きが……変わった?






「…だから、嫌いだなんてこと………」






そこまで言って……、



三船は言葉を詰まらせた。








沈黙が……



長い。





それどころか………!





「………あれ……?」




三船の声が……



掠れてる?!










もしや……?!







俺は居てもたってもいられなくなって。




椅子を蹴飛ばし……




二人がいるベッドの方へ………!





そして……




思いっきり、カーテンを開ける。






「三船!!」
「いっぽ?!」





同時に……



隣りのベッドに寝ていた莉奈もまた…、




反対側のカーテンを開いて。





息ぴったりのシンクロを披露する。







そして…………、




そこにいたのは……!