「本当は1年の担当教師が今日日直だったから…もし彼が鍵開けに来ていたのなら、あの職員室はまだもぬけの殻で……写真は俺達より早く生徒の目に触れたことだろうな。でも…、たまたま俺と日直を交換していて、俺は誰よりも早く校へと入った。だから……、このことを知っているのは、すぐに剥がした俺と、事情を話した仁志先生と、紺野先生だけ。つまり……、噂を聞くことも、ましてや写メを撮られるようなことは……、ないハズなんだ。……やった本人以外は……。」
「寺澤に聞いて、すぐにピンと来たよ。わざと泳がせていたのも、お前にハッパかけたのも……、確実に三船を守りに来るだろうと予測していてのことだ。お前もまた、俺が全ての責任を負うと見越していただろうから…焦っただろう?……ボロが出たな、長南。今日は残念ながら……校長は休み。これはお前をおびき出す為の…罠だ。」
そこにいる、全員の視線が……
長南殿へと集まる。
ただ茫然自失して立ち尽くす…長南殿。
私もまた……、
彼を見つめたまま。
信じたく…なかった。
例えそれがオオサカであろうと、全く同じではあっただろうけど……
私を守ると言いながら、
いつも笑い合っていた仲間が、
信じていた彼が………、
こんなことを……するなんて。
「……それに…、大境は俺らに情報提供してくれたんだ。」
「…………?!」
「…昨夜、課題を忘れて学校に戻ってきた大境が……、お前が、職員室の周りをうろついていたのを目撃してる。確かお前はサッカー部への指導の為に…学校へと残っていたな。部活の終了時間と目撃した時間に…ズレがない。今日この事態を受けて、先程…話に来てくれたんだ。」
………!!
オオサカが………?
「疑いたくはないけど、それ以上に大事な友達を守りたいって…。できれば大ごとにしたくないというのも、大境たっての希望だ。」


