「………長南。お前の考えはこちらも考えてきたことだ。だから……そいつにも来てもうことにしている。……ってか、もう来てるんだろう?………そんな所にいないで…入って来い。」
ニシハルが校長室のドアを見つめて。
その声に促されて…、私達も、視線を移す。
ガチャリとドアが開いて……。
そこから姿を現したのは……
「オオサカ………。」
………オオサカだった。
オオサカは一切顔を上げずに、小さく…会釈する。
「…………。大境。今の話……聞いていたろ?お前はどう思う?」
「………私は………。」
オオサカの瞳に一瞬だけ……。
私の姿が映し出される。
「確かにいっぽに対してヤキモチも妬いていたし、あの日……、あの朝に、先生と会っていたことも知っています。たまたまトイレに起きた時にいっぽと会って…、様子がおかしかったから後をつけました。」
「大境さん、アナタ……!」
お局様が椅子から立ち上がって、オオサカへと…詰め寄る。
「…小松先生、ちょっと黙っていて貰えますか。」
寺澤先生が間に割って入る。
「……大境。お前はこっちの写真のことは…知っているか?」
寺澤先生が、水族館の写真がプリントされた用紙を…彼女に手渡す。
「………。何やねん、コレ……。」
彼女は目を見開いて…、じっと食い入るようにして、それを…見つめていた。
「……知らなくて…当然だな。」
「え……?」
今度は長南殿が…声を上げる。
「……生徒達は…誰も見ていない。なぜなら、朝一番に俺が剥がさせて貰ったからな。」
…………?!
「きっと貼った奴の思惑としては、剥がされることは前提だっただろうけど…、早くに登校してきた生徒の目に少しでも晒されるようにと考えたんだろうな。生徒の間では、口頭や写メ等で拡散していくだろうから…長くそこにあることは望んではいなかったハズだ。けど、こっちの写真は我々教師は確実に目にして…問題視されることは間違いない。あとは、三船だけを庇って正義のヒーローを気取って……相手を牽制させようとした。」
寺澤先生……?
それは………?


