恋はいっぽから!








途端に……、




「仁志先生、何度も御呼び立てして申し訳ないわ。先程校長が理事会にかけて…アナタと三船さんの処分が…決定しました。」




お局先生が、話の口火を切った。






「……はい。」




ニシハルは小さく頷いて……


きゅっと目を閉じる。






「……あんな破廉恥な写真が出回ってしまったのですもの。いい逃れは…できないわ。」




「……ええ、……わかっています。」


………。



…ちょっ…、は……、破廉恥って…!





「こるぁあ~!…いくら貴方が古い人間とはいえ、あの写真くらいで破廉恥と言われてしまったら…世のカップルのしていることはどうなるのですか?!この世にいくらエロスが漂っているというのでしょう……!!」




「……しっ。三船…、黙って。」



彼が…私の口を塞ぐ。



「………~っ×××!」




なんなの、

大丈夫だと言っていたじゃない。


なのに、なのに………!!







「……仁志先生。アナタには依願退職という形で…処分を受けていただきたいと思います。1学期の最終日付けで退職されたと…生徒には説明させてもらいます。」




………!!


た……、退職……?!



「……。三船さん。あなたは受験生ということを考慮して、休み明けの1週間…、停学処分と致します。もちろん、この講習への参加は認めません。」




「…………!」



退職に………


停学……?!




話が全然違うじゃない……!!




先生がいない学校なんて…考えられない、


これで私を守ってくれたことになど…ならないわ。



同じ教室で、同じ時を過ごし、卒業するその時まで一緒にいてこそ…!!



「……正直…、未練はあります。むしろ…後悔ばかりですが、仕方ないです。ただしそれは…、僕に関しての話です。なんとか…なりませんか。三船一歩は僕とは生徒と教師以上の関係は一切ありません。てか……、有り得ません。」



「…………!」



「…何度でも言いますが…、僕はどんな処分でも受けるので、彼女だけは……。」





しん……、と部屋の中は静まり返り。




深刻な顔をした先生方が……



互いに、顔を見合っていた。




これって………お芝居なんかじゃない。


誰ひとりと……表情を崩していないわ。