「…何なんですか、一体…?」
その手を払いのけると、私は彼を見上げて…少しばかり睨みつけた。
「……。隣りで一緒に茶を啜るじじいは…例えボケていようが、幸せ者だな。」
「…………。」
「………ならさ…、その未来が待ってると思えば、今対峙しなければならない現実にも…向き合えるんじゃないか?」
「………。……どういうことですか?つまり貴方は…、やはり写真を撮った方を知っていると…、私に向き合えと…言うのでしょうか?」
「お前にしちゃあ勘がいいじゃないか。」
「………!!」
「……お前が傷つかない為に…俺がいる。もし辛いなら、頼ってもらっても構わないから……一丁小芝居でもうってみないか?」
……。
あ。この瞳は…自信がある時の瞳。
真っ直ぐで、揺るがない……、強い強い、自信……。
でも……、どうして、そうしようと…思うのですか?
「……相手を…戒める為だというなら、私は辞退します。」
「そーいうんじゃねえよ。陥れるつもりは毛頭ない。」
「…なら…」
「…ただ。……ただ…、気づかせてやるだけ。三船一歩の人生に関わっていきたいと言うなら……もっと違う形で立ち向かえばいいんだって。」
「………!」
「俺が得た教訓を…、教師として…教えるだけだ。」


