「……『信じる』って……。」
「今…このことは、仁志先生に全てをお任せしています。先生なら、きっと…一番良い解決法を見出だしてくれます。」
「………。ただの…格好つけじゃん、そんなの。適当なこと言ってごかますのは…アイツの得意分野。口では…何とでも言える。大人の卑怯なやり方で…一時だけ守ったって意味ねーんだよ!いい加減…目ぇ覚ませ。」
彼は肩へと掴みかかって。私を…揺する。
「……ストップ。」
なされるがままに、ゆらゆらと前後するだけの私の体が………
不意に…、何かに支えられて、その動きが止まる。
「…気になって来てみれば……、…長南。お前…、何してんだ?」
大きな手によって抱えられた体は……
長南殿から離れた所へと、ふわりと…降ろされた。
「三船。悪いけど…、ちょっと話がある。」
「……先生…!」
「!ニシハル……。」
長南殿と私は…
同時に、声を上げた。
「………。ちょっと待てよ。二人に…させられる訳ねーだろ。また誰かに見られたら、シャレになんないじゃん。アンタ…自覚あんの?無責任なことしてんじゃねーよ。」
長南殿が、凄んでニシハルを…睨みつける。
けれどニシハルも…ひけをとらない。
「部外者は黙ってろ。教師が生徒と話をして…何がおかしい?」
「……は?今アンタが…そんなこと言える立場…?」
「………。お前こそ…一緒に騒ぎ立ててどーするつもり?」
「………!」
「本気で守りたいなら、こんなことしてる場合じゃないだろ。三船を責め立てて…どうするんだ。」
「責めてなんか…」
「こいつが泣きそうになってる時に…大丈夫だって、心配するなとなぜ言ってやれない?」
「………『泣きそう』…?」
「…そんなことにも気づいてやれない奴に、任せてなんておけねーなぁ…。」
「…アンタに………言われたくねーよ!」
長南殿が…ニシハルの胸倉を掴みかかる。
「この状況を作ったのはアンタじゃねーのかよっ!!全てアンタが…。アンタが、三船に手を出さなければこんなことには…!」


